周黄矢のブログ

噬嗑録

東洋思想を噛み砕き、自身の学問を深めるために記事を書きます。

雑記

噬嗑録

私は毎日、日記をつけている。 日記帳には『噬嗑記』と名付けている。 噬嗑(ぜいこう)とは、易の火雷噬嗑(からいぜいこう)から採ったものである。 噬は噛むこと。 嗑は合うこと。 噬嗑とは噛んで合うことである。 口の中にあるものを噛み砕き、上の歯と…

日本神話にみる努力の在り方

同じ意味で使われる言葉に対し、こだわりを持つことがある。 どちらを使っても、それを聞く人や読む人の意識に差が出ないような些細な違い。 自分だけがその違いを意識しているのだから、自己満足である。 しかし、そういうこだわりをひそかに持っておくこと…

腹中の書 壺中の天

ツイッターをやって良かったこと、良くなかったこと、どちらかといえば良くなかったことが多いように思う。 それだけに、良かったと思えることを大切にしたい。 勉強熱心を笑う風 私の学生時代 勉強熱心を笑う者なし 常識ある友人たち 人の己を知らざるを患…

俚諺を儒学で解すると(2)二度あることは三度あるか

ことわざにおける矛盾 繋辞伝に曰く 火天大有の卦 天祐とは 人の助け 天とは 道理に基づけば ことわざにおける矛盾 よく矛盾を指摘されることわざに、 ・二度あることは三度ある ・三度目の正直 がある。 二度あることは三度ある、これは一度目・二度目と連…

剣の呼吸で孝行す

孝行が軽視されがちな現代においても、孝行という徳を完全に否定し去る人は少ない。 そういう考えもないではないが、異端であって取るに足らない。 多くの人が、こんな時代においても、孝行は美徳だと思っている。 子が為す孝行を、真っ向から否定し攻撃する…

俚諺を儒学で解すると(1)果報は寝て待て

ことわざは、良いものだと思う。 先人の知恵だ。 しかし、ちょっと見るとわけのわからないものも多い。 嘘を言っていると評されることわざも少なくない。 私は、否定的に解されることわざも、どこか真実を含んでいると思う。 儒学で解すると、そう思えること…

論語読みの論語知らず

根本先生の論語講義を筆写している。 ようやく曾子三省の章句に至ったが、ここで大変なショックを受けた。 私は、論語を繰り返し読んできた。筆写もやった。 暗唱できる章句も多く、曾子三省も私にとってなじみ深い。 しかし、何の意味もなかった。 私は曾子…

真面目考

昨日、ツイッターのフォロワーの質問箱で真面目について取り扱うものがあった。 フォロワーの方は、 「真面目とはどのような人でしょうか」 という質問に対し、 「自分で決めたことをやりきる人だ」 と答えておられた。これは良い回答だと思った。 「間抜け…

身内の死に思うこと

先日、叔父が亡くなった。70歳であった。 叔父はタバコが好きであった。 最後に会った時はチェリーを吸っていた。 結構、強いやつを長い間吸い続けてきたのだ。 それが原因だろう、肺がんで亡くなった。 肺がんが発覚したとき、すでにステージ4であったとい…

ブログをはじめました。

先日、ツイッターでもお伝えした通り、ブログを始めた。 ブログを始めた主な理由は、ツイッターは長文の投稿が難しいことである。 140文字程度に分割されるため大変読みにくく、読みやすさを意識すると各ツイートの文字数調整に苦労し、内容とは無関係なとこ…