周黄矢のブログ

噬嗑録

東洋思想を噛み砕き、自身の学問を深めるために記事を書きます。

孝経

「狂」ということ

「狂」という言葉がある。 狂は狂う。狂人といえば頭のおかしい人にも使うから、あまり良い意味とはいえない。 儒学では、狂を良い意味で用いることもあれば、悪い意味で用いることもある。これを混同すると大変な間違いになる。 悪い意味での「狂」 聖と狂…

愛について

ツイッターのDMにて、質問を受けた。 問答の流れで、特に「愛」ということを考えた。 これまで、仁についてはしばしば触れてきたが、愛にはあまり触れてこなかった。 これは、愛は仁に内包されるもので、仁がわかれば愛も分かるからである。 しかし、仁と愛…

なぜ儒教では婚礼を重んじるか

近思録に関する質問をいただいた。 これは、なかなか難しい問題である。儒学が男女の礼、婚礼をどうとらえるか、ここが分からなければ混乱する。 実際、質問者は「これは不仁ではないか」と疑問を抱いている。 極く基本的なことから、詳しく解説してみたい。…