周黄矢のブログ

噬嗑録

東洋思想を噛み砕き、自身の学問を深めるために記事を書きます。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

過ちを見て内に自ら訟むる者は顔回なり

過ちては則ち改むるに憚ること勿れ。間違いは是非とも改めるべきである。 当たり前のことで、極く簡単な道理だ。 しかし難しいといえばこれくらい難しいこともない。 改めるというのは、単に姿勢の上だけではない。同じ過ちを繰り返さないようになって、初め…

続・微生高は正直者か諂う者か

論語公冶長篇に登場する人物に、微生高(びせいこう)という人がいる。 これは色々と議論の多い章句で、大体のことは以前記事にした。 shu-koushi.hatenadiary.com この記事でははっきりと結論を出せなかったが、最近論語徴を読んで、非常に納得がいった。 …

「狂」ということ

「狂」という言葉がある。 狂は狂う。狂人といえば頭のおかしい人にも使うから、あまり良い意味とはいえない。 儒学では、狂を良い意味で用いることもあれば、悪い意味で用いることもある。これを混同すると大変な間違いになる。 悪い意味での「狂」 聖と狂…