周黄矢のブログ

噬嗑録

東洋思想を噛み砕き、自身の学問を深めるために記事を書きます。

2021-08-11から1日間の記事一覧

孔子の悲哀

論語の章句のうち、大変好きな言葉であるけれども、解釈に疑問が残る言葉がある。 里仁第四の、 朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり である。 一般的な解釈 私の疑問 諸橋先生の優れた解釈 悲哀の言葉だ 根本先生の解釈 仁は高尚なものではない 孔子晩年の…

富貴・貧賤・君子・小人

富貴や貧賤に直面したとき、どのように処するか。 ここに、君子と小人の違いがある。 今回はそんなお話です。 君子と小人 君子とは 小人とは 小人は悪に傾く 君子と小人の違い 富貴に対する態度 富貴は誰でも欲しいもの 富貴そのものに善悪はない 南隠禅師の…

噬嗑録

私は毎日、日記をつけている。 日記帳には『噬嗑記』と名付けている。 噬嗑(ぜいこう)とは、易の火雷噬嗑(からいぜいこう)から採ったものである。 噬は噛むこと。 嗑は合うこと。 噬嗑とは噛んで合うことである。 口の中にあるものを噛み砕き、上の歯と…